リサイクルショップ・古物商

誰かの役に立つものであるのならば、それは使われるべきもの。

注目集まるカーボンリサイクル

カーボンリサイクルとは、CO2を資源として捉え、これを分離・回収し、コンクリート、化学品、燃料など多様な製品として再利用するとともに、大気中へのCO2排出を抑制する技術で、世界が脱炭素に向けて動き出しています。

f:id:chubou_kaitori:20210818094748j:plain
カーボンリサイクル

先頃、経済産業省は、カーボンリサイクル技術に関するロードマップ(行程表)の改訂版を公表し、50年の目標達成に向け、カーボンリサイクル技術を利用した製品の普及開始時期を40年ごろとし、現行版より10年前倒しとする内容を盛り込みました。

この改訂で新たな技術として取り上げられたのが、大気中からCO2を直接回収する技術「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)」で、国際エネルギー機関によると、2020年6月時点で、ヨーロッパ、アメリカ、カナダに合計15のDAC工場があり、1年間に約9000トンのCO2を吸収しているのだそうです。

利点は、限られた土地と水の使用で空気中のCO2を回収できることで、植物はCO2を吸収してくれるため、これまでカーボンオフセットには植林などの手法が用いられてきたが、DAC技術を用いるとより効率的にCO2の回収が実現できるとされています。

費用面での課題があるが、低コスト化に向け要素技術の開発が進められており、CO2が1トン当たりの回収コストを現在の3万から6万円のところ、40年以降に2000円台に減らす目標を掲げていmす。

旭化成が世界に先駆けてCO2を原料に化学品であるポリカーボネートを作るなど、日本のカーボンリサイクル技術には一定の優位性があり、低迷する日本の技術の回復のため、カーボンリサイクルの取り組みを加速していてほしいですね。