消費者によって一度は利用されたもの、また何らかの理由によって手放され、売りに出されているもののことを古物といって、古着や古本、骨董品、中古家具や自動車、中古レコードやCD・DVDなどがこれにあたります。
これらは、正確には古物営業法第二条によって定義されています。
第二条
この法律において「古物」とは、一度使用された物品(鑑賞的美術品及び商品券、乗車券、郵便切手その他政令で定めるこれらに類する証票その他の物を含み、大型機械類(船舶、航空機、工作機械その他これらに類する物をいう。)で政令で定めるものを除く。以下同じ。)若しくは使用されない物品で使用のために取引されたもの又はこれらの物品に幾分の手入れをしたものをいう。2 この法律において「古物営業」とは、次に掲げる営業をいう。
一 古物を売買し、若しくは交換し、又は委託を受けて売買し、若しくは交換する営業であつて、古物を売却すること又は自己が売却した物品を当該売却の相手方から買い受けることのみを行うもの以外のもの
二 古物市場(古物商間の古物の売買又は交換のための市場をいう。以下同じ。)を経営する営業
三 古物の売買をしようとする者のあつせんを競りの方法(政令で定める電子情報処理組織を使用する競りの方法その他の政令で定めるものに限る。)により行う営業(前号に掲げるものを除く。以下「古物競りあつせん業」という。)
3 この法律において「古物商」とは、次条第一項の規定による許可を受けて前項第一号に掲げる営業を営む者をいう。
4 この法律において「古物市場主」とは、次条第二項の規定による許可を受けて第二項第二号に掲げる営業を営む者をいう。
5 この法律において「古物競りあつせん業者」とは、古物競りあつせん業を営む者をいう。
そして、このような古物を取り扱う業種のことを古物営業といって、この古物営業には大きく分けると3つに分類することができます。
古物商
古物を自ら、または委託を受けて売買したり、交換したりする営業形態のことで、古物商というとなんだかとても古臭く、骨董品以外は取り扱っていないのではないかというような感じを受けてしまいますが、この業態には、中古車販売や中古のCD・DVDショップ、古着屋などが含まれており、一般的なリサイクルショップもこの範疇に入ります。
古物市場主
その名前の通り、古物商間で古物の売買や交換を行うための市場を主催・または経営する者のこと。
古物競りあっせん業
日本語だけにするとなんだか、いかがわしい業態のように感じてしまいますが、これはインターネットオークションが行われるシステムを提供する業務のことで、自らが物品をオークションに出品しているというわけではありません。
ちなみにこの古物競りあっせん業では、システム提供にあたり、出品者または提供者からシステム手数料をとらなければなりません。
もし、システム手数料をとらずにシステムを提供する場合には、古物競りあっせん業にはあたらないので、警察に届出を出さずとも運営することができます。