経済産業省など日本の産学官が提案した「木材・プラスチック再生複合材」(WPRC)の環境仕様に関する国際規格が3月19日付で発効され、原料に含まれるリサイクル材の質量割合が4割以上と定められました。
今後、再生建材市場の成長が見込まれるベトナムやインドネシアなど東南アジア各国を照準に、国際規格の普及と日本製WPRCの輸出の加速・拡大を目指すようです。
規格の取りまとめは、経産省や日本建材・住宅設備産業協会(建産協、石村和彦会長)が中心となって進められたようで、ISO規格のポイントとしては、WPRCの定義を原料に含まれるリサイクル材の質量割合が4割以上と示し、基本特性として揮発性物質(ホルムアルデヒド)放散量、有機物質溶出量の安全性を規定されたようです。
原料の受け入れ時に品質を証明するため、バージン材か再生材かを確認する規定も定められました。
WPRCは、環境配慮型製品素材で、次の特長を持っています。
- リサイクル原料……廃棄物が主な原料です。
- 多回リサイクル性……使用後の製品は、回収して繰り返し原料として使用できます。
- 環境にやさしい素材……リサイクルによる省資源化、廃棄物の削減を実現できます。
※このことによって炭酸ガス(CO2 )放出量の削減ができます。