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リサイクルショップ・古物商

誰かの役に立つものであるのならば、それは使われるべきもの。

質屋について

古物商と同じ商売仲間として、質屋があります。

リサイクルショップが広く認知されている現在では、若い世代にとっては馴染みのない業種かも知れませんが、一昔前であれば、お世話になった人も数少なくはありません。

そもそも質屋というのは、お客さんから品物を担保として預かることによって、その品物の価値に見合ったお金を融通し、預かっている期間によって利息を得るという商売で、現在のような形になったのは江戸時代と言われていますが、その商売のルーツはかなり古く鎌倉中期にあるとされています。

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ちなみにこの利息は、昭和25年に制定された「質屋営業法」によって定められていて、最高限度額が1日辺り、0.3%、月0.9%となっています。

ですので、利用者が預けた商品を取り戻すには、預けた期限までに元金と利息を払えばいいことになりますし、期限までに元金と利息を払えない場合には、質流れといって預けた商品は戻ってきません。

まぁ、当たり前ですよね。元金と利息を返せないのですから・・・。 とはいえ、質屋の場合、商品と引き換えに「返せなかった元金と利息」による債務はなくなりますので、サラ金やカードローンのようにいつまでも借金に追いかけられるということはありません。

分かりやすく言えば、預けた商品を売ったという感覚だと思ってもらえればいいかも知れませんね。

とはいえ、質屋営業は年を追うごとに減ってきていて、平成27年末における許可件数は3,034件となっていて、前年比64件の現象となっています。

ちなみに全国で2番目の規模の大阪質屋協同組合が全国的に行ったアンケートの結果によると、「質屋でお金を借りられる」ことすら知らない人が44%もいたのだそうで、しかも「急にお金が必要なとき、質屋を利用したいか」との問いに対しては、90%がNOと答えたのだそうで、その理由というのが「イメージが悪い」「他で借りられる」「どこにあるか分からない」などという回答が多かったのだそうです。

よく比較されるリサイクルショップが、明るい店構えとオープンドアで人々が入りやすい環境であるのに対し、どうしても質屋の場合は、日本古風な趣であったり、クローズドドアによって入りづらさが強調されていますからね。

また、現代の人々はモノに対する執着がなくなっており、預けたものを取り戻すというよりも、どうせなら新しいものに買い換えるというような考え方のほうが強くなっていることもあり、衰退に歯止めが効かなくなっているのでしょうね。

個人的には、鎌倉時代からの伝統ということで、ぜひとも残っていて欲しい業種ではあるのですけどね・・・。