リサイクルショップ・古物商

誰かの役に立つものであるのならば、それは使われるべきもの。

リサイクルショップ

昔から「古物商」といって、陶器や絵画などの骨董品や古書、または質屋などの珍しいものや高額のものの商売はあったのですが、最近では、中古となった家電や服、CDやDVDなどを扱うリサイクルショップが、街のあちらこちらで見かけるようになりました。

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これまでのいわゆる「古物商」であれば、珍しいものを集めるマニアックな人であったり、質屋であれば、ちょっとお金に困った人などが利用する、あまり一般的ではない形態の商売であったのですが、ことリサイクルショップとなると様々な中古品が扱われることとなり、より親しみやすく、一般的となってきました。

まぁ、これまでの古物商や質屋の入り口は中がどのようになっているのかわかりにくく、ちょっと入りづらい雰囲気がありましたし、看板や店の佇まいなども目立たないような格好がほとんどでした。

しかし、昨今、あちこちで見かけるリサイクルショップは、入り口がオープンであったり、正面がガラス張りであったりと、一般の人々でも入りやすいような作りになっています。

このリサイクルショップが増えてきた要因のひとつとしては、戦後の経済成長における大量生産・大量消費という時代を経て、いまもなお日本には溢れるほどのモノがあり、多くの家庭の生活水準の向上と比例して、過剰なほどのモノが氾濫するようになりました。

日本人の気質なのか、どうしても新しいモノや珍しいモノには飛びついてしまいますし、今の生活に不要なモノまで消費してしまい、古くなってしまったモノを次々と捨ててしまうという習慣が出来てしまったようです。

しかしながら、ここ最近のエコライフや「モッタイナイ」という精神、自然環境にやさしく生きたいという考えが徐々に広がっていき、モノを大切にし、また使えるものは簡単に捨ててしまわずに、リサイクルしようという精神が広がっていき、そのような風潮から、リサイクルショップという形態の業種が増えてきたのではないかと考えています。